天草の蒼い海から、
ママたちへ。
グランモッコの元となる「もっこ」は、熊本県の西海岸、天草地方で古くから愛されてきたおんぶ紐のこと。
昔、海辺で海藻などをとる女性の仕事では、赤ちゃんを海風から守り潮の満ち引きで流されないよう、
おんぶして半纏(はんてん)を羽織る必要がありました。
そのおんぶ紐と半纏をくっつけたものが「もっこ」の始まりだと言われています。
でも、「もっこ」が永く愛されてきたのは、そういった実用面だけではないのかもしれません。
密着して高い位置におんぶされた赤ちゃんが、お母さんと2人、いつも同じ景色を眺めている。
まだ言葉を話せない赤ちゃんの目に映る蒼い海と、お母さんの背中から伝わる温かさが、
子どもたちを健やかに育んでいったに違いありません。
昭和30年頃の天草の風景
出典:吉川茂文著「牛深今昔」
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手探りから始まった、おんぶもっこ時代。
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自らの子育て中に天草の友人のおかげで「もっこ」に出会った私たちは
「この素晴らしさを多くの人に伝えたい」と思い、
伝統的なもっこを作っていた方に学びに行き、
さらに現代のママ目線で改良を加えながら、
グランモッコの前身となる「おんぶもっこ」を、
仲間のママと共に手作りで作り始めました。
すると、そんな活動がメディアに取り上げられ口コミも広がって、
いつしか多くのお問い合わせをいただくようになりました。
やがて全国からもお声かけをいただくようになる中で、
さらに使いやすく質の良い商品にして、全国の赤ちゃんとママの幸せに貢献したいと考えるようになり、
株式会社アルカ グランモッコ事業部を設立、「おんぶもっこ」に改善を加え、本格的な商品開発に入りました。
開発には理学療法士からトップスタイリストまで様々な方に意見を伺い、道具として完成度も高く、尚且つお洒落で、身につけて気持ちが上がるような道具であるよう、試行錯誤を繰り返しました。
また、工場生産に移ってからも天草を始め国内生産にこだわり、品質に自信を持ってお届けできるもっこを作り続けています。
抱っこブームにより、おんぶをする人が少なくなった現代。
単に販売だけではなく、もっともっと、おんぶでたくさんのママと赤ちゃんを笑顔にできたらと、
新商品開発に取り組むだけではなく、グランモッコが認定したアンバサダーによる「もっこ」の使い方レクチャーや体験会、交流会を行っています。
私たちの活動の輪は、今、全国各地の優しいママたちに広がっています。